ギョサン放浪記

2022年09月15日

春、夏、秋と3シーズンの長きに渡り、足元を支えてくれるギョサン。
ギョサンとは。
ウィキペディアによると
ギョサンは、安価な一体成型の樹脂製ビーチサンダルに対する小笠原諸島独自の呼称。名前の由来は「漁業(従事者の履く)サンダル」や「漁協(で売っている)サンダル」の略である。
らしい。「一体成型の樹脂製」なので、とにかくタフで、滅多に壊れたりしない。おまけにとっても安価で、だいたい600円台で手に入る。
カラーバリエーションも豊富で、自分はシックなキャメル色が気に入っている。

ギョサンといえば、パール印と思っているのだが、いま調べてみると、パールのギョサンを作っているのは、意外にも奈良県の丸中工業所という会社らしい。へぇ。
株式会社 丸中工業所
サイトをみると、おうおうあるある、自分のは「紳士ギョサンA No.110」ですな。

そのギョサン、どこで入手するかというと、amazonでもZOZOTOWNでもなく、町の履物屋に限るのである。
そもそもネット上であまり見かけないし、微妙な色の違いやサイズ感などは、実物を見て決めたい。
ギョサンを知ったばかりの頃は、スーパーの靴売り場のワゴンや、少なくとも靴屋には置いてあるだろうとタカをくくっていた。
しかし実際に探し始めると、量販店や靴屋では一切見かけない。
唯一店頭で見つけることが出来たのが、町の履物屋だったのだ。

パールのギョサン
パールのギョサン

最初にギョサンをゲットしたのは、寺町二条上ル、山中履物店さん。
自転車で通りすがりに見つけて、濃い茶のギョサンを購入。
私生活にライブにと、履きに履きまくって2年目の夏ごろにようやく鼻緒の付け根が断裂、お釈迦となりました。
さて、再び入手せねばと2年ぶりに山中履物店を訪ねると、なんと店じまいされていた。写真を撮ってくれたお店の方もご高齢だったが、寂しい。

山中履物店
2016年頃、山中履物店にて。ギョサンとパシャリ

ぼんやりと頭の片隅にギョサンと履物屋のことを留めながら過ごしていた2018年のある日、ついに見つけました。寺町松原下ル、ますや履物店さん。嬉しかったな~。
前回と同じ濃い茶と、キャメルっぽい色の二足購入。
さすが、どんなコーディネートにもピタっとハマる。嘘。夏場なんかジーパンにTシャツしか着ない。自分がギョサンに見合う人間になったってことなのか。
こちらも履きつぶれるまで、本当にお世話になりました。
そして2022年夏。
履きつぶしたギョサンを新調すべく、再びますや履物店を訪ねると…、なんとこちらも店じまいされておりました。つらい。

ますや履物店
ますや履物店。2018年頃

なんせギョサンがタフなもんで、普段はギョサンのことも履物屋のことも意識の深層に潜ってしまっているが、ギョサンの寿命とともに、数年おきにやってくる履物屋探し。
今度はどうしたものかと、毎日チャリで通っている職場までの道のりをよくよく思い浮かべると、そういえば履物屋らしき店があったではないか。
さっそく翌日の帰り道、三条通をいつになくゆっくり走ってみると、ありました。堀川三条東入ル、はきもの たん新さん。
ガラっと戸を開け店内を見渡すと、ありました、ギョサン。やった~。
薄茶とキャメルの二足だけ出ていたので、キャメルを購入。680円なり。
今回もなんとかなった、助かった、ありがたい、と思った矢先。
ほんの1~2週間後だろうか。仕事帰り、たん新さんの前を通りすがると「閉店」「半額」の張り紙が。
なんてこった、あたしゃ死神かい?という気分にもなる。
先日買うのを見送った薄茶も買っておこうか、と店内を探すも、どうやら売れてしまったよう。

はきもの たん新
はきもの たん新。2022年9月15日

ギョサン、今でもちゃんと生産されているし、プレミア価格で取引されるようなものでもない。
しかしこんな風に履物屋さんがどんどんなくなってしまったら、どこで気軽に手に取れるんだろうか。
ギョサン探し、履物屋探しはこれからもつづく。

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